11月11日公開のアニメ映画『すずめの戸締まり』が、公開前から「上映回数が多すぎる」と、ネット上で批判を呼んでいるようだ。
話題の渦中にある「すずめの戸締まり」は、『天気の子』や『君の名は。』、『言の葉の庭』などを手がけた新海誠監督の最新作品。
約3年ぶりの新作ということで、『天気の子』や『君の名は。』などの過去作を地上波で放送したり、『マクドナルド』とコラボレーションしたりと、公開前からプロモーションにかなり力を入れている様子がうかがえる。
また主題歌には新海作品3度目のタッグとなる『RADWIMPS』の楽曲が採用され、10月に公開された『すずめ feat.十明』のミュージックビデオは、まもなく400万回再生を迎える。
ストーリーもさることながら、作品を彩る音楽にも大きな注目が集まっているようだ。
ただその一方で、公開前にもかかわらず主要映画館の上映スケジュールがパツパツに詰まっていると話題に。
例えば公開日当日の『新宿ピカデリー』ではプラチナルームを含めて20回、『TOHOシネマズ 新宿』では6スクリーン、30回超えの上映が予定されている。
アニメ大国・日本は世界から置いてけぼり?
同日には世界的に注目度の高いマーベル・スタジオ作品『*パンサー/ワカンダ・フォーエバー』が公開されるが、その上映回数をしのぐほど「すずめの戸締まり」がゴリ押しされている。
ネット上では公開前からヘイトが相次いでおり、
《*パンサーが公開初日なのに上映回数が少ないのは戸締まりのせい?》
《すずめは予告でしか観たことないけど、他の作品を追いやるような大手シネコンのやり方のせいで嫌いになりそう》
《そもそもアニメにIMAXを優先させるの規制してほしい》
《某アニメ新作映画ってあそこまで上映回数多くして、人は入るのかしら? 逆にマイナスになりそうなもんだけど…》
《一番大事なのは劇場が潰れないこと。だから日本で興収が取れるアニメ映画をバンバン上映する…。わかっちゃいるんだけど、それにしても多すぎるって!》
《すずめ、いや見るけどさあ…。そんなに上映回数ゴリ押ししなくても…。ちょっと引いてましまった》
といった不満の声が後を絶たない。
「アニメ大国・日本の歴代興行収入ランキングは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『千と千尋の神隠し』『アナと雪の女王』などがトップ5にランクイン。確かにアニメ映画は興行収入が稼げますが、その分、諸外国で人気の映画が日本国内で上映されないガラパゴス化が気になるところです。今回上映が縮小されている『*パンサー』のように海外作品に皺寄せがいくため、日本と海外の流行がズレていることも珍しくありません。さすがアニメ大国といったところでしょうが、〝映画大国〟とは言い難い現状ですね」(映画ライター)
「すずめの戸締まり」が大ヒットすれば、不満の声も少なくなるのだろうか…。
https://myjitsu.jp/archives/391751