1 ガムテ ★ :2023/02/09(木) 22:38:23.35ID:817S52ey9
トルコ地震、救出されても「笑顔の死」リスク…長時間圧迫によるクラッシュ症候群
読売2023/02/09 20:39
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230209-OYT1T50204/

 トルコ南部で起きたマグニチュード7・8の地震から3日(72時間)が経過した。被災者の生存率は、災害発生から72時間以上がたつと著しく低下するとされる。
氷点下の屋外に避難している被災者や、倒壊した建物などの下敷きになってる人たちの健康状態の悪化が懸念される。

 2016年の熊本地震や19年の台風19号の被災地で医療に従事した東北大の佐々木宏之准教授(災害医療)は、
現在のトルコの被災地で最も心配される症状の一つとして「低体温症」をあげる。
体の内部の「深部体温」が35度を下回り、内臓の機能を正常に維持できなくなる症状だ。深部体温がさらに低下して28度以下になると、死亡する恐れがある。


 トルコに駆けつけた日本の国際緊急援助隊によると、被災地周辺は連日、最低気温が氷点下となり、雪が降る日もあるという。
余震で建物が倒壊するのを恐れて、屋外に避難している人もいるが、停電や燃料不足で暖を取れないと、低体温症になりやすい。

 佐々木准教授は「子どもや高齢者、妊婦は低体温症のリスクが高いので、特に注意が必要。
屋外のコンクリートの上にじかに座っていると体温を奪われるので、避けたほうがよい」と話す。

 倒れた建物などの下敷きになったまま動けなかった人が救助されたとしても、「クラッシュ症候群」になる可能性がある。
体の一部が長時間圧迫され続けた結果、筋肉が 壊死えし してカリウムなどが一気に全身に運ばれ、腎不全や不整脈などを引き起こす。

 1995年の阪神大震災でもクラッシュ症候群が多くみられた。がれきの下から救助されて喜んでいたら、
突然死亡することがあるため「スマイリング・デス(笑顔の死)」とも呼ばれる。

 2011年の東日本大震災の被災地で治療に携わった岩手医科大の真瀬智彦教授(救急・災害医学)は
「クラッシュ症候群で腎不全になった場合は、人工透析が必要となる。しかし、医療機関も被災していてすぐに処置を受けられないと、命の危険がある」と話している。

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